久保さとしのひとりごと・・・人事異動

今年度・・29年度もあと10日足らずで終わり・・
行政機関では、人事異動の噂がチラホラと聞こえてきます。

県の出先や警察などの機関においても異動の内示があり、2年ないし3年の勤務を終えた方々の転出やそれに代わる方々の転入の準備が始まってきます。
市職員も今日異動の内示がありましたが、そのほとんどが熊野市役所内、もしくは市内にある別の庁舎への異動や、近隣自治体との協働による組織への異動であって、他の地域に異動していくということはほとんどありません。

私も市職員時代の38年間、この時期になると異動の有無に一喜一憂したものでした。
「自分が行きたいところにに行けないのが異動」とも言われ、想いのあった職場にはなかなかいくことができませんでした。
いっしょうけんめいやっているのに、なぜか理不尽と思える異動もありました。
また、特定の人が優遇されていると思うこともありました。
そのたびに、自分が行きたかったところへ異動した職員に、嫉妬にも似た感覚をいだいたことも多々ありました。
しかし、それは自分自身ではどうにもならないことであって、何故自分だけがこんな仕打を受けるのだろうと思って落ちこんでいては、その境遇に対して負けを認めたことになる…そこでめげていてはいけない、行ったところで小さなことでも楽しいもの、やる気が出るものを見つけてそれを膨らませていこう…与えられたところで目一杯自分を主張してやろう…私はそう思ってやってきました。

市全体の施策の方向を決める場にいたい・・と思う希望は最後までかなえられることはありませんでした。しかし、最後の十数年間携わった産業の部門では、その方向を描くことができたと自負しています。
自分の思う異動ではなくても、想いがあれば与えられた職責を自分色に染めていくことはできます。

私自身あまり恵まれていたとは思えない市職員生活でしたが、師と仰ぐ方にいただいた言葉は今でも自分の中に生きています。

「自分の境遇に腐ることなく想いを持って前に・・不遇・逆境はチャンスの糸口」

歩みを止めたらそこで終わり・・です。
自分はただの駒では終わらないという自負を持って前に・・です。

人事異動の季節に思いました。

 

 

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