久保智のひとりごと・・・熊野市への想い

神川桜まつり・・30回を区切りに今までの形の祭りはひとまず終えるとか・・
始まったころから15年ほどは、ボランティアスタッフとして参加し、その後10年ほどは観客として参加・・そしてここ数年再びお手伝いに行っていますが、やはりとりあえずとはいえ終わるというのは寂しいものがありますね。

今日祭りを支えてきたスタッフの方々といっしょさせていただきながら、彼らが故郷神川にかける想いを感じ・・とても心に響くものを感じました。
人が減っていく・・皆歳をとっていく・・熊野市の山村や漁村でもれなく見られる状況・・それは、今住んでいる故郷そのものが年老いていくという状況なのです。他の地域に住む人達にとっては、「何とかして欲しい・・」ということなのでしょうが、そこに住む者にとっては「もうなんともならない・・」という切羽詰まったところまで来ているのです。
それでもあきらめずになんとかしようと頑張っている人達・・でも、このまま彼らの頑張りだけにそれを委ねることは、そろそろ無理が出てきているということなのです。

今日・・いろいろな方のお話を聞きく中で、市は何もしてくれない・・という言葉はあまり聞かれませんでした。しかし、住民が考えてることではないようなことをしてくれる・・という声があったのは確かです。
市では地方創生関連の事業を実施ながら、その状況を少しでも改善しようとしていますが、なかなかこれといった切り札的な事業とはなっていません。
それは何故か・・・出される事業は、それぞれが意味を持ったものであることは確かなのですが、ただ、他の地域で成功したことを模倣している事業が、基盤整備もなしに突如として事業化されていることや、この地域の実情にあったものにモデファイされていないことがあげられるのではないかと思います。せっかく良い事業を企画しても、それが実情にあった形で実施されなければ、それはただの予算の浪費に終わってしまう・・・そんな気がするのです。
また、地域の人が頑張ってアイデアを出し、それぞれが汗を流してやっていることに、クレームをつけ水を差されることで、やる気も失せてしまうという声もありました。

市からのいくばくかの支援はあったにせよ、30年という長い間、ほぼ地域の力でここまで継続してきた神川町の皆さんとそれを支えてきた市民、他地域の方々の想いは、故郷を変わらぬ姿で残したいという想いの外にはありません。
必死になって地域を守ろうとするその姿、心・・・それは、神川地区だけでなく熊野市全体に通じるものなのではないかと考えます。

今、私たちに必要なのは、もっと地域を知り地域のためにそれぞれが何ができるのかということなのではないでしょうか。人のやっていることにクレームつけている暇があれば、それぞれが当たり前のことを当たり前にやっていってほしい・・そして行政も絵にかいた餅となるような事業を羅列するのではなく、地域が求めるものをしっかりと把握して実施することが必要だと改めて感じました。

今日は・・故郷への想い・・熊野への想い・・それを改めて考えさせられた一日でした。

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