久保智のひとりごと・・・人事異動


この時期は元職場の人事異動の内示がある日・・思えば数年前まではこの中に身を置いていたのですが、異動についてはけっこう辛い思い出が多いです。

奉職してしばらくは、下積みそのものの職場に10年ほどいて、自分は完全に取り残されていると悲観していました。しかしトップが代わったころ、何故か中枢での仕事を与えられ、そこで今でも師と仰ぐ方との出会いもいただき・・その時の異動によって私は市のために何ができるかということを考えるようになったのです。

しかし、その師とのお付き合いは異動によって絶たれ、新たに赴任したところで苦労して形を作りやりがいを感じ始めた時期に広域の組織への転出・・そこでいろいろな事業を手掛ける中で、2年間の約束が5年間になり、自分のキャリアはこの部門のスペシャリストとして終えたいと考えだしたときに伝えられた異動が、それとは全く違う部門・・
その時は、それまで築き上げてきたものが音を立てて崩れるような思いに陥ったときでした。
そして、私を完全否定されたという気持ちから、職を辞して他の仕事に就こうとまで思いつめました。そしてやっと自分の立ち位置を見つけた頃には、今度はいわれのないパッシング・・何度ももう辞めようと考えたものです。

まるで使い捨てカイロのように、重宝されては捨てられを繰り返されてきた、私のキャリアにおける「異動」という「行事」でしたが、ただ・・そこは生来の「理不尽な行為には負けない」という気概と、何か楽しいことを見つけるればなんとかなるというポジティブな性格で乗り切ってこられました。
異動は、こういう組織に身を委ねた以上抗うことのできない事象です。
それを理不尽と受け止め腐ったところで、決して自分にとって良い結果はもたらされません。
異動した人もしなかった人も、異動は「行事」と割り切って次に進んでください。

今、後輩たちにかける言葉があるとしたら・・「意図しない異動であっても、そこで一つでも打ち込める仕事を見つければ、おのずから他の重いものは淘汰されていく・・その境遇を楽しめ」ですかね。私はそうしてその異動という行事を克服して・・今があります。

一息ついて先に進みましょう!

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