熊野市の師走・・サンマが大漁・・丸干しは今年も大丈夫です。

IMG_3298

熊野市の漁業の代表的な魚・・といえば「さんま」です。

サンマ漁の発祥の地と言う説もあるほど、昔からこの熊野沖で漁がおこなわれていました。

私が20歳になろうかと言う時期・・仕事で遊木町に関わり出した頃・・冬になると遊木港はサンマであふれていました。その頃は刺し網が主で、遊木中のおばちゃん達が総出で網にかかったサンマを抜く作業に追われていたものです。

その頃のサンマ船の数は小さいのも合わせると20隻をゆうに超え、隣町の二木島、甫母にも何隻かの船がサンマ漁に出ていました。しかし、年々少なくなっていく漁獲量・・魚価の低迷・・そして後継者不足が追い打ちをかけ、今では10隻足らずが残るのみとなっています。

漁法も、傷がつく刺し網のサンマに値がつかないことと、乗組員、刺し網からサンマを抜き取る人手が確保できないことなどの理由から、漁は棒受け網漁が主となりました。

しかし、漁獲量は年々不安定になり、正月が明けると全くその姿を見せなくなる年も珍しくありません。そして近年、とどめを刺すかのように、燃油の価格高騰に加え、燃油に対する税の優遇もその率が下げられました。

日本における漁業は、巻き網船や大型漁船による効率的な漁業への転換がはかられ、また国もも、効率的な漁業経営のため漁業組織の再編と言う錦の御旗のもと、単一漁協の合併によるひとつの県にひとつの漁協という形を全国に定着させようとしています。いわば、小さな規模の漁業の生き残りは、さほど重要ではないと思われるような形になっています。

そんな状況下・・熊野沖におけるサンマ漁も、先がまったく見えない状況にもなってきました。

しかし、ただこのままではいけないと一念発起した若手船頭が、他の船の船頭達の先頭に立って集魚灯などサンマ漁に使う照明のLED化に取り組み、この冬からほとんどの船が本格的にLED照明による漁を行っています。

その効果かどうかは定かではありませんが、今のところ水揚げは好調という結果となっています。そして特記すべきは燃油の使用料が格段に少ないと言う大きな成果を上げているとのことです。

投資に見合う漁獲があるかどうかは、これから数カ月続く漁の結果を見ないとわかりませんが、旧態の漁法にこだわることなく、データに裏付けられた漁法を取り入れていくことで、先の見える漁業への転換を図ることが必要です。

今回のLED化の推進には、その導入にあたって市の水産担当が側面から支援していただきました。これは財政的な支援ではなく、資料収集や書類の作成などのノウハウ支援でした。お金を引き出せなくても行政は十分活用できるのです。

サンマ漁だけでなく、この海域では大きな水揚げがある定置網や、小型船で漁を行う一本釣りの漁業においても、高度な衛生管理や高度な鮮度保持を行うことによる熊野産水産物の高品質化を図ることで、魚価の高値安定が図られる可能性があります。

滅菌海水・滅菌氷については、新しい市場に危機を整備していますので、あとは活け〆や神経〆などのちょっとした工夫が価格を上げると言うことにもつながります。

仲買の方々の「漁師と共に生き残る」という意識が大前提と言うことはもちろんですが、漁師だけでなく行政も巻き込んで、皆で創意工夫をして熊野の海が生き残っていけるよう、仕組みづくりを提案していきたいと思います。

美味しいサンマの丸干しがいつまでも熊野の名産として食することができるよう頑張ります。

 

 

 

広告
カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中